基礎看護学実習Iにおける技術体験 : 実習要項見直し前後の比較
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概要
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本研究の目的は,基礎看護学実習Iの目的・目標・方法見直し後の8期生が,どのような技術をどの程度経験できているか,また,見直し前後の技術体験の違いの有無を明らかにすることである.対象は,基礎看護学実習Iを終了した一年生85名で,厚生労働省の看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会報告書による「臨地実習において看護学生が行う基本的な看護技術の水準」に基づき作成した本学の技術体験項目のうち,水準1に焦点をあて,技術体験状況を分析し,見直し前の7期生と比較した.その結果,1.「必ず実施する援助」「機会があればできるだけ実施したい援助」の18項目すべてにおいて,体験率が増加していた.2.60%以上の学生が体験できた技術は,前回の4項目(バイタルサインの観察,清拭,療養生活環境調整,移送)から10項目(バイタルサインの観察,食事介助,清拭,療養生活環境調整,ベッドメーキング・リネン交換,スタンダードプリコーション,部分浴・陰部ケア,体位変換,移送,寝衣交換など衣生活援助)に増加した.この結果は,目的・目標・実習方法の見直しとそれに基づく教員・指導者間の連携の強化によるものと考えられる.
- 桐生短期大学の論文
- 2005-12-06
著者
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