保育者の絵本理解に関する一考察 : 「老い」や「死」をテーマとして
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概要
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本稿は保育者(養成課程在籍学生も含めて)が、いのちの大切さを子どもに教える手段として、「老い」や「死」をテーマにした絵本を子どもに読むときの、保育者自身の読解力の深さの必要性と重要性について明らかにしようとするものである。そこで保育者に求められる能力は、絵本を読む技能という初歩的な問題を超える能力であり、それは次の三点である。(1)死に対する子どもの理解力の発達段階を知る能力 (2)絵本の内容が、子どもにどのように理解されるのかを予想する能力 (3)絵本の内容が、子どものみならず、保育者自身の生き方とどのようにかかわり影響をもつかを考察する能力 以上は保育者が絵本のストーリーと自己の人生の経験を照射し相互の深い考察のうちに意味づけを行う能力であり、そこから子どもにどのように絵本を読み聞かせ、どのように子どもに接していけばよいかを考える能力である。広くこれらは読解力と呼ぶべき能力である。
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