触法精神障害者の看護に関する研究 : 文献検討
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概要
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本論文の意図は、触法精神障害者の看護の現状や研究について他職種の視点も踏まえながら文献を概観し、その内容を明らかにすることである。看護職の立場からは、これまで触法患者のケアを困難にしてきた要因と同時に、医療観察法施行(2005年)後の新しい看護ケアの試行が報告されており、今後の成果が期待されていた。但し、触法患者ケアへの地域住民の不安は大きく、専門病棟建設や地域への退院についても拒否的、消極的であり、触法患者の看護ケアを妨げる要因の1つとなっていた。他職種の立場からは、入院施設や地域処遇の整備不足、触法患者の長期にわたる自由剥奪の危険性、さらに被害者の立場からは、司法手続きについての情報不足が指摘されていた。以上の状況から今後、看護師は触法精神障害者の看護プログラムの研究・開発・導入を継続し、多職種との連携を深め、当事者・被害者等の主張に耳を傾け、解決策を共に探る姿勢が求められる。
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