管理栄養士教育課程における学生の鉄分を含む食品に対する知識と摂取頻度との関係
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概要
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鉄分は、月経や妊娠との関わりから、20〜30歳代女性には特に必要な栄養素であるが、食事からの鉄分摂取量の不足が報告されている。一方、管理栄養士教育課程の学生は、将来、食生活の指導を行う立場になることから、学生時代における好ましい食態度の形成は重要な課題である。本研究では、栄養学科の女子学生288名を対象に「鉄分を含む食品に対する意識調査」を行い、鉄分に関する食態度の実態把握と検討を行った。内容は、鉄分を多く含む食品を3つあげ、料理名および食べる頻度を質問した。その結果、回答者の約70%が鉄分の多い食品をレバーと答えていたが、食べる頻度については、約80%はほとんど食べていないと回答していた。ほうれんそうと小松菜を食べる頻度は他の食品に比べると高く、学年による摂取頻度の差がみられた。鉄分の摂取量を増やす一つの方法として、一連の教育(食品の知識を高める→料理に取り入れる技術を習得する→食品の摂取が増し習慣化する)を反復することが必要であると考えられる。
- 天使大学の論文
著者
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