産婦の看護を体験することの意味 : 実習記録の分析から
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概要
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母性看護学実習において、分娩時の看護を体験することは生命観、倫理観、母性意識を発展させるという点で意義があるという評価の一方、分娩期の看護を体験できない場合や見学できない場合が多くなりつつある。その理由として分娩数の減少や分娩時間と実習時間のタイミングが合わない、産婦の同意を得られない等がある。2週間という短期間の中で、可能な限り分娩第1期から受け待つようにし、待機室(陣痛室)および分娩室で教員や指導者が、基本的ニーズへの援助と産痛緩和の援助などを共に実践することをとおし学生に指導した。学生の産婦への看護の内容と感じたことについて、実習記録から産婦の看護を体験することの意味を分析・考察した。見学のみでなく産婦への看護を実践することで、対象の理解を深め、産褥期の母子への看護につなげること、生命や母性について学生自身の考えを深めることができている。すなわち、産婦に具体的に関わることによって産婦と学生との関係性の深まりがあり、この体験は出産観や母性観を育むものであると同時に援助者として人間関係を築く基礎となると考えられる。
- 2008-03-31
著者
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