座位における三次元動作分析と座圧分布の性差に関する研究
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概要
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椅座位における姿勢変化や座画圧の分析から性差について検討し,女性向けの椅子に関するデータの提供を試みた。参加した被験者は女性11名,男性9名である。被験者は好みの座画高でクレペリンテスト,ビデオ視聴,安静をそれぞれ10分間,膝関節が90°となる座面高で1分間の安静を行い,その間の三次元動作,座画圧を測定した。結果として,背中角度は女性の方が有意に大きく,またクレペリン作業中の座骨結節間距離も女性の方が有意に大きかった。背中角度は,女性の方が小柄であることに加え,日常的な姿勢による影響も大きいものと思われる。また,座骨結節間距離は,臀幅には性差が無くとも骨盤の差が強く表れるようである。したがって,座面にモールド等の工夫を加える場合には,骨盤(座骨結節)の違いを考慮に入れる必要のあることが示唆された。
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