トイレの立ち座り動作における前方空間の制限が筋負担に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
トイレにおける立ち座りの動作において,前方空間が制限されることは自由な動作を妨げ,筋負担に影響を及ぼす可能性がある。本実験ではそれを明らかにするために,前方空間を移動できる壁により制限し,立ち座り時の筋電図を測定した。被験者は女子学生6名,壁面条件は40cm,50cm,60cm,7Ocmとし,脊柱起立筋,大腿血筋,大腿二頭筋(長頭),前脛骨筋,腓腹筋(内側,外側)の筋電図を測定した。筋負担を比較するために,各壁面条件における筋電図積分値の壁がない条件に対する比を求めた。その結果,座る動作の際に前脛骨筋の40-50cm,40-7Ocmの条件間で有意に差があることが分かった。これは,立つときよりも,座るときの方が前方空間の制限の影響を受けやすく,また,その影響は下腿に表れることを示唆している。今後はさらに,高身長の男性被験者を追加して実験する必要があると考えられる。
著者
関連論文
- 時速6km/h以下のライフスタイルを創る -4-
- 座位における三次元動作分析と座圧分布の性差に関する研究
- 公共交通機関としてのタクシーの再考研究
- 休憩所における着座姿勢に関する実態調査 : 若年群と高年群の比較
- 運針熟練・未熟練者の指貫使用に伴う作業効率及び生理反応の比較 : 心臓血管・呼吸活動および脳波活動を指標にして
- アルコール飲料容器におけるユニバーサルデザイン : アルコール飲料を表す触覚記号の提案
- 電動工具に関する人間工学的研究-グリップの違いについての評価-
- トイレの立ち座り動作における前方空間の制限が筋負担に及ぼす影響
- 『ユニバーサルデザイン』における授業前後の学生アンケートの分析
- プラットフォームサンダルに関する人間工学的研究 : デザインとジェンダーの視点より(口頭による研究発表概要)
- 浜名湖花博ユニバーサルデザインベンチプロジェクト
- 浜松駅周辺における公共的トイレのユニバーサルデザインの観点から実態評価
- 時速6km/h以下のライフスタイルを創る-3-
- 時速6km/h以下のライフスタイルを創る-2-
- 時速6km/h以下のライフスタイルを創る-1
- ユニバーサルデザイン洗面台の試作および検証(作品発表,芸術工学会2010年度秋期大会in浜松)
- ユニバーサルデザイン研究所の設立に関する研究
- 日中連携型デザインビジネスの生成と展開 : 青島海高設計製造公司(QHG)の設立・運営をめぐって
- 日中連携による実践型のデザイン教育展開の可能性