時速6km/h以下のライフスタイルを創る-1
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概要
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現状の電動車いす(6km/h)は主として歩行に不自由を感じる人や高齢者を対象にしたものが多い。そこで本研究はLOW SPEEDの領域における新しいニーズや価値の発見を探求し、新たなライフスタイルに寄与するLOW SPEED移動機器(ムーバ)の提案を目指す。研究の進行にあたっては、次世代の利用者である学生の意向を把握するため、本学生産造形学科の2年の選択科目である移動機器デザインと連携させて実施する事とした。2年計画の初年度として今年度は以下の項目について検討した。「現行電動車いすの走行評価」「若いカスタマを対象とした次世代の新たな使用シーンの想定」その結果、現行製品では「椅子」に座る形式がほとんどであり、移動のための道具として開発されている。学生からは立ち姿勢や椅子よりも低い姿勢など、パッケージの自由度から生まれる遊びの提案や、トレーニングを兼ねたスポーツ目的の提案など、若い世代の次世代電動車いすに対するニーズやアイデアを得る事が出来た。次年度はこれら次世代の利用者が期待する電動車いすへのニーズと現行の使用者のニーズを融合し「LOW SPEED」が生む新しい価値をデザインモデルとして提案する予定である。
- 静岡文化芸術大学の論文
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