コンピュータ操作時の注意障がい者の視線推定(福祉と音声処理,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Webカメラを用いた視線推定システムの開発をし,高次能機能障がい者2名の協力者を得て,システムを用いてPC操作訓練時の視線の調査を行った.協力者Dのトラックボール操作訓練時の視線を調査したところ,トラックボール操作からクリック操作に移る際には一度手元を見て操作を切り替えていることや,"ボールを動かす"や"クリック"と表示される指示文の座標の変化に注意を向けていることが確認できた.ピンボール風検査ツールを健常者,協力者A,協力者Dの3名に行ってもらい,その時の視線を調査したところ,健常者の視線は左右のボールを視野に入れ画面中央付近に集まっていたのに対し,協力者Aの視線は画面右側に集まり,たまに左側のボールを拾うために視線を移し左側のボールを拾った後また画面右側へ視線を戻すように移動していた.左半側空間無視による画面右側を視線のホームポジションにする様子を確認できた.協力者Dに関しては,左側のボールは拾えるが,視線を画面右側へ移すことなく右側のボールを完全に無視している様子や,視線がボールを追従するという健常者の視線では覗えなかった様子も確認できた.
- 2008-05-22
著者
関連論文
- スクリプト言語Rubyの拡張可能な多言語テキスト処理の実装(プログラミング言語の実装技術)
- 注意障碍を有する失読症者のためのコンピュータを用いた平仮名読み取り訓練(注意・運動・学習の障害,HCGシンポジウム)
- 高次脳機能障碍者の遂行機能訓練への視線推定の活用 (福祉情報工学)
- 夏休み子供理科教室と Linux 体験講座の開催
- PCを使った脳性麻痺児の認知能力向上のための訓練 (福祉情報工学)
- 高次脳機能障碍者の遂行機能訓練への視線推定の活用(点字,福祉情報工学一般,地域におけるITサポート(シンポジウムテーマ))
- PCを使った脳性麻痺児の認知能力向上のための訓練(点字,福祉情報工学一般,地域におけるITサポート(シンポジウムテーマ))
- 脳性麻痺児の視覚と運動の協応訓練を目的としたワンボタンスイッチゲーム(福祉と知能・情動・認知障害,福祉と音声処理,一般)
- コンピュータ操作時の注意障がい者の視線推定(福祉と音声処理,一般)
- スライドデバイスを用いた脳性麻痺児の視覚と運動の協応訓練(注意・運動・学習の障害,HCGシンポジウム)