介護福祉士の労働環境と就業に関する一考察
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概要
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介護福祉士の就業状況は,離職率が高いことや,賃金水準が低い,仕事のやりがいや処遇を理由に転職するものが多いなどの課題がある. 本研究は,本学に送付されてきた平成17・18年度の求人票を元に,基本給や諸手当,昇給,賞与等の実態を明らかにすることを目的とした. 結果,基本給は他産業と比較すると高校卒業者の初任給に近いことや,地域格差があること,同じ種別の施設でも基本給のみならず諸手当の金額にも差があることが明らかになった.また賞与や昇給に関しては、記載率が低く,具体的な記述が少なかった.求人職種の記述にも統一性がなく「介護職」「介護員」「介護職員」「寮母」などがみられた.また,資格要件も「介護福祉士」「ホームヘルパー」があったが,無資格でも応募が可能である施設もみられた. 介護福祉士の労働環境を改善していくことは,介護の質を高めることにつながると考える.そのためには今後,介護における介護福祉士の業務独占や,資格取得方法の一本化が望まれる.
著者
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