介護福祉士の労働環境に関する一考察-専門職としての自覚及び評価-
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概要
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福祉分野の専門職である介護福祉士が誕生して,20年が経過した.福祉を取り巻く環境は目まぐるしく変化している.そして, 介護福祉士は現在不足していることが問題化している.本来福祉分野を目指す人は, 他業種に比べても, その仕事の意義を重視してこの分野に入る度合いが高いものと推察される.したがって福祉業務従事者の待遇の問題を考えるにあたって, 待遇の量的な水準の問題だけでなく, 質的な側面を含めて検討の対象とすることが必要であり, そのためには福祉業務従事者の意識について検討することが有効であると考えられる.本研究は, 第一に, 介護業務に携わっている介護福祉士へのインタビューを行い, 現状, とりわけ専門性の向上についての要求が福祉業務従事者にどのような形で重要な意味を有しているかを把握する.第二に, 上記インタビューを中心として, 福祉業務従事者の専門的力量を高めるために必要なものは何か, またその仕事を継続するために必要なものは何かを分析・検討した.その結果, 1生涯研修制度の構築, 2キャリアアップのしくみの構築, 3介護福祉士に対する啓蒙活動が必要ではないかと考えた.
- 2009-03-31
著者
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