肢体不自由を伴う一重度・重複障害児のトイレでの排尿行動の形成
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概要
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肢体不自由を伴う一重度・重複障害生徒を対象に、養護学校においてトイレでの排尿行動の形成を目指した指導を行った。本事例は排泄におむつを使用していたが、定時にトイレに連れて行くことと排尿を促すための手続きの修正を行いながら指導した結果、指導開始から約2か月で介助によるトイレでの排尿行動の形成と定着がみられ、その後、同じ手続きにより他の教師の介助でも安定したトイレでの排尿がみられた。指導の過程で、本事例に対する排尿を促すかかわりとして、大腿内転筋群の緊張を緩めることの効果が明らかになり、肢体不自由を伴う重度・重複障害児の排泄指導に当たっては、身体的条件を考慮する必要があることが示唆された。また、トイレでの排尿という、より自立的な排泄が可能になったことは、重度・重複障害児にとっても排泄の自立に向けた指導が必要であることが示され、今後一人一人に応じた援助技術や指導方法の開発が望まれる。
- 2005-11-30
著者
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