学校場面におけるパルスオキシメーターを使用した心拍反応パタンにもとづく学習評価の検討
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概要
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重度・重複障害児の心理過程の把握のために、生理心理学的手法が有効とされている。生理指標である心拍値による心的内面の分析を学校場面における学習評価に応用するために、快の情動行動として笑顔の表出がみられる一事例を対象に、パルスオキシメーターにより測定された心拍変動と働きかけにより生起する笑顔との関連が検討された。併せて、期待に関する心理的発達に効果があるとされる、快刺激を随伴する呼名の継続が、学校場面においても有効であるか、行動指標と心拍変動から分析された。その結果、パルスオキシメーターから得られた心拍変動に、働きかけに対する定位的減速反応や能動的二相性反応に近い反応がみられ、重度・重複障害児の心理過程の把握のための生理指標として利用可能であると考えられた。また、学校場面においても、ある程度一定した手続きで働きかけを継続することは、期待に関する能動性の付加に有効であることが、一過性心拍反応からの分析により示唆された。
- 2003-12-15
著者
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