聾学校在籍児の補聴に関する実態調査報告
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概要
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聴覚障害児の実態や、聴能サービスの実態については、全国聾学校校長会(1984)、芝原(1988)、国立特殊教育総合研究所(1988)が調査しているが、近年、同様の実態調査は行われていない。そこで、著者は1995年6〜7月にかけて、全国の107の聾学校を対象に「補聴器とそのフィッティング・学校の聴能サービスに関する調査」を実施し、95校(回収率89%)の回答を得た。本調査結果の内、聾学校在籍児の実態に関する質問項目について、過去の調査結果との比較を含め、分析した。この結果、(1)前調査と比較して、聴力分布には大きな変化はなく、平均聴力レベルの平均は98dBHLであること、(2)89%の子どもに対し、イヤレベル両耳補聴がなされていること、(3)0歳代の補聴器装用開始が6%多くなったものの、依然として補聴器装用の遅れた子どもがいることなどが明らかとなった。
- 1998-06-30
著者
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