脳性まひ児の立ち上がり動作における身体各部の動作の獲得と統合の過程 : 2事例に動作法を適用して

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概要

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本研究は、立てそうで立てない脳性まひ児2事例に対して動作法を適用し、身体各部位の動作獲得過程を立ち上がりの動作分析を通して検討したものである。その結果、(1)身体各部の不当な緊張が弛緩できるようになり、それから蹲踞や立位姿勢が安定する、(2)姿勢の安定と共に、身体各部において、さまざまな方向に試すような能動的な動きが出現し、それは座位や立位姿勢だけでなく、後に立ち上がり動作の中でもみられるようになる、(3)それらの動きが適度な弛緩や緊張によってコントロールできるようになると足、膝、股関節が同時的に変化し、立ち上がり動作が円滑になることが分かった。しかし座位、膝立ち、立位姿勢での動作課題のうち、何を重点的に学習することが立ち上がり動作の獲得に最も効果的か、具体的な動作要素は明らかにできず、今後の課題となった。
1994-09-30

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