精神薄弱児の自由再生記憶におよぼす分類作業の効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、低MA(4才および6才)の精神薄弱児の自由再生課題におよぼす分類作業の効果、およびそれが新しい刺激語の自由再生におよぼす転移効果を検討することにより、精神薄弱児の指導法を発見する一助とすることであった。被験者は精神薄弱児40名と健常児40名であり、16語(4カテゴリー各4種)の記銘リストが3種類用意さされた。訓練用リストと転移用リストAのカテゴリーは同一であり、転移用リストBのカテゴリーは他の2つと異なっていた。分類群は訓練用リストの刺激材料を分類するよう要求され、グルーピング方略を使うように教示された。一方、統制群は単語をおぼえるようにと教示されただけであった。実験の結果、MA4才とMA6才の精神薄弱児群と健常児群において分類作業の直接的効果が認められ、MA6才の精神薄弱児群において転移効果が認められた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1983-09-01
著者
関連論文
- 精神薄弱児における物語記憶におよぼす絵画呈示の効果
- 知的障害児における原初的記憶方略
- 精神薄弱児の自由再生記憶におよぼす分類作業の効果
- 2Ep-4 ビデオディスクとコンピュータを用いた応答する文化遺産システムの開発(II)
- 2Ep-3 ビデオディスクとコンピュータを用いた応答する文化遺産システムの開発
- 精神遅滞児における呈示頻度の記憶に関する研究
- 精神遅滞児の記憶課題における自己チェック訓練の効果
- 障害児における理解・記憶過程(シンポジウム2,日本特殊教育学会第29回大会シンポジウム報告)
- 精神発達遅滞児・者における記憶
- 精神薄弱児の観察学習に関する研究
- 精神薄弱児のリハーサル方略におよぼすラベリングと記銘材料の効果について