精神遅滞児における呈示頻度の記憶に関する研究
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概要
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本研究は呈示頻度の記憶における知能差およびそれに及ぼす刺激の種類の影響について検討することを目的とした。被験者は養護学校中学部および高等部に在籍する精神遅滞児24名と大学生23名である。記銘材料として、同一刺激項目が1回から5回の頻度で呈示される絵リストもしくはひらがな1文字リストを用いた。刺激リスト呈示後、呈示頻度が異なる2項目を同時に呈示し、どちらが多く出現したかを問う強制弁別課題を実施した。その結果、両刺激において大学生群が遅滞児群よりよい成績を示した。しかし、ひらがな1文字リストにおいては絵リストを用いた時より両群間の成績の差は小さくなった。これらの点について、刺激の符号化の水準の観点から考察した。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1998-01-31
著者
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