人為的に作出したアセト乳酸合成酵素遺伝子から発現させた変異型酵素の除草剤感受性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ALS阻害型除草剤に抵抗性を付与するイネおよびシロイヌナズナ由来の1点および2点変異型ALS遺伝子を作製して,遺伝子から発現したALSタンパク質のALS阻害型除草剤感受性を調べ,それぞれの変異型ALSの薬剤抵抗性の度合いを把握した.その結果,イネ由来の各種変異型ALS(P171A, P171H, P171I, P171K, P171L, P171Q, P171R, P171S, P171T, W548L : アミノ酸は一文字表記)のALS阻害型除草剤に対する感受性データは,ALS阻害型除草剤抵抗性雑草の管理及び新規ALS阻害型除草剤の開発に有効に利用できると判断された.また,イネ由来のS627I変異型遺伝子,P171H/R172S変異型遺伝子,P171H/W548L変異型遺伝子,P171H/S627I変異型遺伝子,ならびにシロイヌナズナ由来のS653I変異型遺伝子,P197H/R198S変異型遺伝子,W574L/S653I変異型遺伝子は,植物形質転換に使用する新規な選抜マーカー遺伝子して利用できると考えられた.
- 日本農薬学会の論文
- 2008-05-20
著者
-
小林 裕和
Graduate School Of Nutritional And Environmental Science University Of Shizuoka
-
河合 清
Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd.
-
角 康一郎
Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd.
-
井沢 典彦
Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd.
-
清水 正則
Graduate School of Nutritional and Environmental Science, University of Shizuoka
-
清水 力
Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd.
-
清水 力
クミアイ化学工業(株)
-
角 康一郎
クミアイ化学工業(株)生物科学研究所
-
河合 清
クミアイ化学工業(株)生物科学研究所
-
清水 力
クミアイ化学工業(株)生物科学研究所
-
清水 力
クミアイ化学工業株式会社 生物科学研究所
-
清水 正則
Graduate School Of Nutritional And Environmental Science University Of Shizuoka
-
清水 力
Life Science Research Institute Kumiai Chemical Industry Co. Ltd.
関連論文
- 植物由来変異型ALS遺伝子を利用した植物形質転換技術の構築(植物遺伝子組換えに関するトピックス:植物形質転換研究における植物由来選抜マーカー(変異ALS)の利用)
- 植物遺伝子組換えに関するトピックス : 植物形質転換研究における植物由来選抜マーカー(変異ALS)の利用
- 人為的に作出したアセト乳酸合成酵素遺伝子から発現させた変異型酵素の除草剤感受性
- シロイヌナズナの塩応答性遺伝子群のDNAアレイによる解析 (特定課題研究 ソルトゲノミックス(2年度))
- シロイヌナズナの塩応答性遺伝子群のDNAアレイによる解析 (特定課題研究(初年度) ソルトゲノミックス)
- 新しい高等植物耐塩機構 劣性遺伝子支配
- 葉緑体の転写調節--光合成機能発現制御機構 (特集 葉緑体構築のダイナミクス)
- シロイヌナズナにおける葉緑体遺伝子に対する3種類のシグマ因子の役割
- 完全合成改変型green fluorescent proteinを利用したオルガネラの生体観察
- シロイヌナズナ変異体を用いた形態形成とは独立した光合成遺伝子発現シグナル伝達系の解析
- 完全合成改変green fluorescent protein遺伝子を用いた高等植物におけるenhancer/gene trap系の開発
- ヒヨス毛状根特異的発現遺伝子プロモーターのクローニングと解析 : 植物
- (47) Alternaria alternataの形質転換体における外来遺伝子の増幅 (平成2年度大会講演要旨)
- (8) 相同的組み換えによるAlternaria alternataの形質転換と形質転換体における外来遺伝子の安定性 (関西部会講演要旨)
- (49) ナシおよびイチゴ黒斑病菌が生産する宿主特異的AKおよびAF毒素の生合成研究 (平成元年度日本植物病理学大会講演要旨)
- (45) Alternaria alternataの高頻度形質転換における外来遺伝子組込み様式の解析 (平成元年度日本植物病理学大会講演要旨)
- (20) Alternaria alternataの形質転換系の確立 (昭和63年度地域部会講演要旨(関西部会講演要旨))
- (15) ナシおよびイチゴ黒斑病菌が生産する宿主特異的毒素AKおよびAF毒素の全合成およびその生合成中間体デカトリエン酸の証明 (昭和63年度地域部会講演要旨(関西部会講演要旨))
- 44 植物病原菌Alternaria alternataが生産する宿種特異的AF及びAK毒素の生合成及び毒素生成失活機構に関する一考察(口頭発表の部)
- ナシ黒斑病菌の菌糸中に存在する二本鎖RNAとAK-毒素生成能の関係
- (3) Alternaria alternataのrRNA遺伝子の解析 (昭和62年度地域部会講演要旨(関西部会講演要旨)
- (103) 感受性ナシ原形質膜におけるAK毒素結合物質の存在 (昭和62年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- [日本雑草]学会賞受賞業績 ビスピリバックナトリウム塩を選抜用試薬とする新規植物形質転換技術の開発
- ハクサイ炭疽病および黒すす病に対するプラントアクティベーターの効果と影響
- ピリミジニルグリコール酸誘導体に関する研究 - 第3報 -
- ピリミジニルサリチル酸誘導体に関する研究-第4報- 構造とALS阻害活性
- C106 新規畑作土壌処理型除草剤KIH-485に関する研究 (第1報) : リード化合物の発見経緯
- イネの選抜マーカー遺伝子としての2点変異型ALS遺伝子
- ポリオキシン耐性リンゴ斑点落葉病菌に対するポリベリン^[○!R]成分のポリオキシン B とイミノクタジン酢酸塩の共力作用機構
- ポリオキシン耐性リンゴ斑点落葉病菌に対するポリオキシンB+イミノクタジン酢酸塩混合剤(ポリベリン)の協力作用機構
- (143) 新規殺菌剤 KIA-6842 に関する研究 : (3) KIA-6842の作用機構 (日本植物病理学会大会)
- 植物由来変異型ALS遺伝子を利用した植物形質転換技術の構築
- 平成20年度論文賞対象論文の概要とその研究背景(論文賞)
- C309 新規除草剤KIH-485の作用機構 : 酵素阻害及び標的分子の探索
- イネ変異型ALS遺伝子を導入した形質転換イネの機能解析
- ALS阻害型除草剤に対して抵抗性を付与するイネ培養細胞由来の新規変異型ALS遺伝子
- 6-24 P-65 アグロバクテリウムによるトールフェスクとペレニアルライグラスの形質転換
- イネ培養細胞由来変異ALS遺伝子を導入したトールフェスクとペレニアルライグラスの形質転換体作出
- SI10 新規殺菌剤ピリベンカルブの作用機構(ブレークスルーをもたらす農薬デザイン)
- (272) 新規殺菌剤ピリベンカルブ(ISO申請中)の呼吸鎖電子伝達系複合体IIIに対する影響(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- B210 新規殺菌剤KIF-7767の作用機構に関する研究
- (17) ナシ黒斑病菌の cutinase 生成と病原性との関係 (関西部会講演要旨)
- Alternaria alternata 群病原菌における宿主特異的毒素生成の制御 (4) AK毒素生成菌にのみ発現される遺伝子のクローニング
- ピリミジニルグリーコール酸誘導体に関する研究-第2報- -その生理活性と構造-
- 雑草から作物へ : 除草剤抵抗性遺伝子を活用した遺伝子組換え作物作出技術の開発
- N-Isobutyl-N-(4-substituted benzyl)-4-halo-2-pentenamide 類の除草活性の発現機構
- ピリミジニルカルボキシ除草剤の作用機構
- ピリミジニルカルボキシ除草剤の作用機構
- アセト乳酸合成酵素を阻害する除草剤
- 除草剤の種類と作用機構
- アセト乳酸合成酵素と阻害剤の相互作用
- ピリミジニルサリチル酸系除草剤の作用機構
- エンドウ黄化幼植物茎葉からのアセト乳酸シンターゼの部分精製と性質
- B109 新規除草剤 KIH-6127 の作用機構(第 1 報) : KIH-6127 関連化合物のアセト乳酸合成酵素阻害
- B108 新規除草剤 KIH-9201 の作用機構(第 3 報) : クロレラに対する影響ならびに活性化反応と選択性の関係について
- A105 微生物の生産する新規アセトラクテートシンターゼ阻害物質 cyclobutenamide の生物活性について
- 67 新規除草剤KIH-9201の作用機構 (第2報) : 植物グルタチオンS-トランスフェラーゼによる異性化とプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害
- 66 新規除草剤KIH-9201の作用機構 (第1報) : クロロフィル生合成阻害とポルフィリンの蓄積ならびに生体成分の漏出
- ピリミジニルサリチル酸系除草剤による植物アセト乳酸シンターゼ阻害
- B111 ピリミジミルサリチル酸系除草剤の ALS 阻害活性体とエステラーゼの関与
- B110 ピリミジニルサリチル酸系除草剤のバクテリアアセト乳酸合成酵素阻害解析
- 13 ピリミジニルサリチル酸系除草剤の各種植物および微生物アセト乳酸合成酵素 (ALS) に対する阻害活性
- 12 ピリミジニルサリチル酸系除草剤による植物成育阻害の分岐鎖アミノ酸による回復および分岐鎖アミノ酸生合成酵素に対する阻害活性
- 殺菌剤メプロニルの作用機作と選択性
- (241)Primer-introduced Restriction Enzyme AnalysisによるMagnaporthe griseaにおけるMBI-D耐性遺伝子診断(平成15年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (393)イネいもち病菌のカルプロパミド低感受性メカニズムと感受性検定方法(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- C304 ALS 遺伝子の合成及びその遺伝子から発現した ALS の薬剤感受性
- 9 SU及びIMI除草剤抵抗性雑草から調整したALSのPC除草剤感受性
- SU及びIMI除草剤抵抗性雑草から調製したALSのPC除草剤感受性
- B308 イネ培養細胞からの ALS 遺伝子の単離とその遺伝子の大腸菌での発現
- B303 PC 除草剤抵抗性イネ培養細胞の作出とそれから調製した ALS の薬剤感受性
- 新規殺菌剤ピリベンカルブの作用機構と選択性
- ピロキサスルホンの植物超長鎖脂肪酸伸長酵素阻害に関する研究--新規除草剤ピロキサスルホンの作用機構(第2報)
- Industrially legumes disinfestations with medicinal herbs for Callosobruchus maculates(New Chemistry,Poster,1) Pest Management, Crop Protection and Vector Control)
- Understanding herbicide resistance evolution to better inform management of resistant weeds(Herbicide Resistance in Weeds: A Global Challenge to Crop Production,1) Pest Management, Crop Protection and Vector Control)
- VLCFAE阻害型除草剤の標的酵素阻害に関する新しい知見(作用点から見た農薬科学の新展開)
- 作用点から見た農薬科学の新展開
- 飼料イネ品種の形質転換におけるmALS遺伝子の利用
- 超長鎖脂肪酸伸長酵素阻害型除草剤
- ピロキサスルホンの植物超長鎖脂肪酸伸長酵素阻害に関する研究 新規除草剤ピロキサスルホンの作用機構(第2報)
- 新規殺菌剤ピリベンカルブの作用機構と選択性
- B318 新規除草剤ピリミスルファンに関する研究 : 作用機構及び選択性機構解析(作用機構,抵抗性 天然物化学,一般講演要旨)
- SI-6 VLCFAE阻害型除草剤の標的酵素阻害に関する新しい知見(I:作用点から見た農薬科学の新展開,シンポジウム)
- 3A07 新規除草剤フェノキサスルホンに関する研究 : 作用機構解析(作用機構・抵抗性(殺虫剤),一般講演要旨)
- 3A05 殺菌剤benthiavalicarb-isopropyl(KIF-230)の作用機構(作用機構・抵抗性(殺虫剤),一般講演要旨)
- B317 除草剤ベンチオカーブの作用機構(作用機構,抵抗性 天然物化学,一般講演要旨)