エンドウ黄化幼植物茎葉からのアセト乳酸シンターゼの部分精製と性質
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概要
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エンドウ黄化幼植物茎葉からアセト乳酸シンターゼ(ALS)を精製したところ, 分子量の相違する2種のALSが検出されたが, 酵素的性質および精製中の挙動から判断して, 分子量の小さな分子種は大きな分子種から制御中心がはずれて生成したものと結論された.したがって, エンドウのALSは一種でありアイソザイムは存在しないものと考えられる.このALSはこれまでに報告されていない次のような性質を示した.(1)基質である2分子のピルビン酸の間には協同性が認められない.(2)分岐鎖アミノ酸によるフィードバック阻害は負の協同性を示す.(3)バリンによる阻害とイソロイシンによる阻害は拮抗的である.(4)フィードバック阻害の阻害形式はピルビン酸濃度に依存して変化する.(5)分岐鎖アミノ酸によるフィードバック阻害はSH基阻害剤やATPにより脱感作されない.
- 日本農薬学会の論文
- 1994-08-20
著者
-
清水 力
Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd.
-
阿部 洋
クミアイ化学 ・ 生科研
-
阿部 洋
Life Science Research Institute Kumiai Chemical Industry Co. Ltd.
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清水 力
クミアイ化学
-
中山 礎
Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd.
-
中山 礎
Life Science Research Institute Kumiai Chemical Industry Co. Ltd.
-
中尾 徹
Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd.
-
清水 力
Life Science Research Institute Kumiai Chemical Industry Co. Ltd.
-
中尾 徹
Life Science Research Institute Kumiai Chemical Industry Co. Ltd.
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