53 チャバネゴキブリの集合フェロモン、Blattellastanoside-A,Bの構造解析(口頭発表の部)
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概要
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The German cockroach, Blattella germanica, secrtetes an aggregation pheromone with which it marks its shelter place. The pheromone comprises an odorous 'attractant' and an 'arrestant' of contact chemicals, which can be detected by olfactometer and choice-chamber assay respectively. Both were extracted with methanol from the filter paper used as a shelter, and then were separated by solvent partitioning with n-butanol and water. Attractants in the aqueous phase had already been identified as several alkylamines and aminoalcohols as hydrochlorides. The arrestant from the n-butanol phase was purified by open column chromatography, and then successive HPLC isolated two major arrestant components. The SI-MS spectra suggested that both compounds are hexose glycosides, and HR-EI-MS determined the elemental composition of both aglycones, which characteristically include one chlorine atom. Spectral evidence from ^1H and ^<13>C NMR, together with experiments with pulse techniques, suggested that both compounds were stigmastane analogues, and the interpretation of the spectra led us to determine the structures as 1-(6α-chloro-4β,5β-epoxy-5β-stigmast-3β-yl)-β-D-glucopyranoside and 1-(6α-chloro-5β-hydroxy-5β-stigmast-3β-yl)-β-D-glucopyranoside denoted as blattellastanoside-A and blattellastanoside-B respectively. They represented arrestant activity as ED_<50> at 0.044 (A) and 3.2 (B) nmol on 1.0cm^2 of Whatman No. 1 filter paper.
- 天然有機化合物討論会の論文
- 1993-09-10
著者
-
深海 浩
京大農薬研
-
佐久間 正幸
京大院農・応用生物
-
佐久間 正幸
京大農薬研
-
Sakuma Masayuki
Pesticide Research Institute Faculty Of Agriculture Kyoto University
-
深海 浩
京大農薬研:(現)立命館大学理工学部
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