モノクローナル抗体(AF.2)結合イムノアフィニティーカラム-HPLC法によるトウモロコシおよびピーナッツ中のアフラトキシン類の測定
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概要
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抗アフラトキシンB1(AFB1)モノクローナル抗体(AF.2)を結合したイムノアフィニティーカラム(IAC)を作製し,トウモロコシおよびピーナッツ中のAF類の測定法を検討した.諸条件を検討した結果,トウモロコシでは,試料10gに2 gのNaClと50 mlのメタノール:水(70+30 v/v)を加え,抽出し,ろ液を蒸留水で3倍希釈しゲル1 mlに4 mgの抗体を結合させたIACでクリーンナップを行い,蛍光HPLCで定量した.添加回収実験の結果,1,3と10 ng/gのAF類添加での回収率は,72〜88%で,RSDは4%以下でほぼ満足のいくものであった.また,このIACでは,トウモロコシ抽出ろ液希釈液を連続7回までのクリーンナップが可能であった.ピーナッツでは,試料10gに30 mlのアセトニトリル:水(60+40 v/v)を加え抽出し,ろ液をPBSで10倍希釈しゲル1 mlに16 mgの抗体を結合させたIACでクリーンナップを行い,蛍光HPLCで定量した.添加回収実験の結果,1,3と10 ng/gのAF類添加での回収率は,87〜104%で,RSDは8%以下でほぼ良好であった.また,このIACでは,ピーナッツ抽出ろ液希釈液を連続5回までのクリーンナップが可能であった.本IAC-HPLC法と多機能カラム法で自然汚染検体を分析した結果,両者の測定値に高い相関性が認められた.
- 2008-02-22
著者
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