イギリスの中等学校(義務教育後期段階)公民科における「地球環境問題」学習
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
英国イングランドの中等学校義務教育課程後期段階(第4段階,第10・11学年,14〜16歳)の公民科における地球環境問題学習についての研究である。まず,英国の中等学校公民科教育の実情を教育水準局(Ofsted)報告書(2006年9月)に関する新聞記事に見た。優れた学習指導をおこなっている学校もあるが,4分の1の学校で基準に達していないとのことである。そこで,公民科教育の終点に置かれる「地球環境問題」学習を取り上げ,低水準の学習展開例を市販の学習参考書で確認した。重要語句・重要事項説明の書き写し練習と暗記という学習である。その上で,能動的な学習を提唱する教科書における地球環境問題学習を検討した。地球環境問題学習単元の公民科学習内容における位置づけについて,また学習単元「地球環境問題」の展開について,その学習活動例に注目して,調査した。そして,能動的学習の展開の模索という面で,日本の公民科教育と地球環境問題学習にとって参考になる,との結論をえた。
- 2008-03-31
著者
関連論文
- イギリスの中等教育前期課程「公民科」における単元「人権」の授業について
- イギリスの中等学校(義務教育後期段階)公民科における「能動的な学習」 : 主題「変革する」の事例研究「圧力団体」の例について
- イギリスの中等学校(義務教育後期段階)公民科における「地球環境問題」学習
- イギリスの中等学校(義務教育後期)公民科における共同体意識の涵養
- イギリスの中等学校(義務教育後期段階)公民科における「メディア」学習
- 質の高い教育をめざしてのイギリスでの幼年教育の試み
- イギリスの中等教育義務教育後期課程「公民科」における人権の授業について : 公民科教科書の内容と教育方法
- イギリスの中等学校(義務教育後期段階)公民科における労働問題学習
- イギリスの中等学校教育課程における公民科の位置と意義
- イギリスにおける価値教育論議と公民教育
- 19世紀イギリスの初等教育における宗派主義と非宗派主義の問題:1870年初等教育法の良心条項をてがかりにして
- トマス,アーノルドのラグビー校教育についての一考察
- マーガレット・マクミランの教育思想についての一考察