イギリスの中等学校教育課程における公民科の位置と意義
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概要
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イギリスの中等学校では,義務教育の課程で,2002年8月から公民(citizenship)が12番目の全国共通カリキュラム(ナショナル・カリキュラム)教科(必修教科)として授業開始された。この公民科についての研究,日本の公民科教育との比較という意図からの研究である。まず,学校教育の目標である価値(イギリスの各界有識者の共通認識といわれる「教育を支え,教育のめぎす価値」)との関連で,公民科の全国共通カリキュラムにおける位置を明らかにし,次いで全国共通カリキュラムの規定している公民科の教育目標・教育内容・到達目標を,中等学校で総合的学習として実践されている公民教育(人格・社会・健康教育)との対比で,解明し,公民科の意義を明らかにした。さらに,これとの関連で全国共通カリキュラムでは触れられていない(教師の創意工夫に期待されている)公民科の教育方法を,アーサーとライト(J. Arthur and D. Wright)の論文から読み取り,紹介した。
- 桜花学園大学の論文
- 2004-03-31
著者
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