医療保育専門士の資格制定に伴う養成校の課題
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概要
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2007年から,「日本医療保育学会認定・医療保育専門士」資格の認定制度がようやく始まった。それまで,保育士資格のみで対応してきた医療保育であるが,半世紀にわたる実績はどのようなものだあったかを文献によりまとめてみた。その結果,日本の医療保育は(1)入院を余儀なくされた子ども達の健やかな成長発達を願っている(2)遊びの保証と情緒面の安定を核にしている(3)基本的生活習慣の援助や自立に関わっている(4)家族への精神的支援を心がけているなどの共通点が見いだされた。しかし,欧米の類似する資格に比べ専門的心理学的アプローチなどは行われておらず,医療現場での保育の保障を期待したものであることが明らかになった。現在,養成校では医療保育に対応できるカリキュラムは導入されていないが,既存の教科に関連する内容を組み込むことが難しければ,専攻科などの養成コースが必要と考えた。
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