入院患児にとって医療保育がもつ意味
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概要
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入院している子どもへの保育は,現在は保育士資格で対応している。保育所・施設とは様相が異なる医療現場での保育(以下,医療保育という)の意義を,保育士へのインタビュー・病院の視察・インターネットの情報から考察した。その結果,保育の内容は養護と遊びに二分されており,一般の保育所と同じであると考えられた。しかし,このように保育士ならではの感性を生かして保育を行うことは,病院という特別な環境下にある子どもの情緒を安定させることにとりわけ大きく貢献していると感じた。保育士を病棟に配置する際,医療チーム全員がこの意味を理解し専門性を尊重した連携ができれば,子どもの入院生活は情緒面などより豊かなものにできると考えた。(用語の定義)ここでの「医療保育」とは,病棟保育・病中(後)児保育・障害児保育(あるいは療育)など,様々な名称で呼ばれていたものの総称とする。また,「病棟保育」とは,入院中の子どもを対象に院内に勤務する保育士が行う保育とする。
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