多次元時系列データからの位相方程式の推定
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概要
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多数のリミットサイクル振動子が弱結合した系に対して,計測時系列データから,位相方程式を推定する手法を提案する.これによって,自然周波数や結合関数など,位相方程式を特徴つける重要な値を逆推定することが可能となる.計測データとしては,すべての振動子の時系列信号が同時計測された場合を仮定する.非同期状態下で計測されたデータを用いた場合に,もっとも精度良く結合関数が推定できることをシミュレーションデータを用いて示す。従来までの推定法が,単一の振動子,あるいは二つの振動子が結合した場合のみを扱ってきたのに対して,三つ以上の多数の振動子が結合した系にも適用可能である点が本手法の特徴である.このような非侵襲的な方法は,視床下部視交叉上核(SCN)のニューロンなど,生物系の複雑ネットワークへの応用が期待される.
- 2007-12-12
著者
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