治療を終了した頭頸部がん患者の食に関する問題と対処
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概要
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本研究の目的は,治療を終了した頭頸部がん患者の食に関する援助を検討するために,患者が体験する食に関する問題とその対処を明らかにすることである。対象者は,頭頸部がんで化学療法,手術療法そして/あるいは放射線療法の治療を終了した者13名で,平均年齢61.5歳であった。研究方法は,患者の退院後に体験する食に関する問題と対処および医療者へのニーズを明らかにするために半構成的な質問による面接法を用いた。分析方法は質的帰納的方法を用いた。患者の食に関する問題は,【口腔内粘膜の脆弱】【唾液分泌の低下】【味覚異常】【嚥下困難】【栄養の保持の困難】【食べる楽しみ・満足感の消失】【食を介する他者との交わりの苦痛】【食習慣の変化】の8のカテゴリーに分類された患者の食に関する問題の対処は,問題解決型対処と情動調節型対処であったが,特に心理・社会的な問題に対する対処は情動調節型対処が多くみられた。
- 県立広島大学の論文
著者
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岡光 京子
県立広島大学保健福祉学部看護学科
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岡光 京子
高知医科大学医学部看護学科
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岡光 京子
広島県立保健福祉大学看護学科
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岡光 京子
福山市民病院
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岡光 京子
県立広島大学
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岡光 京子
県立広島大学保健福祉学部
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