スキー場の植生と土壌 : II.水上宝台樹スキー場の場合
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概要
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北関東山地帯にある水上宝台樹スキー場で,スキー場造成時の人為干渉が植生と土壌におよぼす影響について調査した。植生調査の結果,当スキー場の植生は周辺の森林を含め7群落に区分できた。これらの群落は人為の質と大きさに対応して形成されたものである。土壌調査の結果,当スキー場の土壌は断面形態から6つの単位に区分できた。これは人為による土壌の攪乱状態を反映している。植生と土壌の対応関係を具体的に知るために各単位の分布を地図上に示し,現存植生図と土壌図を作製した。これらを重ね合わせることにより,それぞれの土壌単位にそれぞれ特定の植生が対応している様子が明らかになった。北海道の亜高山帯にあるスキー場の場合と同じように,植生と土壌は明らかな対応関係を持ち,そしてその対応関係は人為による植生や土壌の攪乱状態を反映していることが示された。
- 日本草地学会の論文
- 1984-01-31
著者
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