グリーンパニックの種子に関する研究 : III.発芽率の経時変化および種子貯蔵法
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概要
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グリーンパニック種子の発芽率は,採種直後はきわめて低く,翌年1月ごろまで急増して,それ以後5月までほぼ一定の値であった。夏期には低い発芽率を示した。採種翌年の10月以降の発芽率は,採種後1年間より高かった。夏期の発芽率の低下は発芽実験中の高温障害によると推定された。置床から発芽始めまでの日数は,採種後の時間経過とともに少なくなるが,その様相は種子の採種日によって異なった。早いものでは採種後4か月で,多くの場合は採種後9か月までに,この日数が3-4日となった。採種後の貯蔵期間ごとにみて,よい発芽をうるための種子貯蔵法として以下のことが考えられた。(1)採種後5-9か月で播種する場合は20-40℃間の温度下で乾燥条件に置く。(2)採種後13-18か月で播種する場合は30℃または40℃下で乾燥条件に置く。実用的には(3)の方法も利用できる。(3)採種後3-6年で播種する場合は紙封筒に入れ乾燥条件で貯蔵する。
- 日本草地学会の論文
- 1980-04-30
著者
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