手洗い演習の到達度からみた学習効果
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概要
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手洗い演習の到達度からみた学習効果を知ることを目的として、看護学科1年次生94名に、講義とグリッターバグを用いた演習をした後、質問紙調査を行った。結果として以下のことが明らかになった。1.行動目標のうち「洗い残しやすい部位が言える」、「爪を短くする理由が言える」、「手洗いと感染の関連がわかる」、「手を洗う準備ができる」は到達度が高かった。しかし、「洗い残しがない」、「順序に従って洗える」「拭き取りが正しくできる」「肘で水栓を止められる」は、到達度が低かった。2.演習の感想から、前回よりも意識的に洗うことで、上達を実感したことが明らかになった。演習を2度したことは、技術を振り返る機会となり、技術向上を実感したり、課題の明確化に学習効果が高いといえる。3.今後の講義内容では、手を順序良く洗う根拠、手の拭き取りや水栓を閉めるなど手洗いを一連の行動として行う重要性の2点について強調する。また練習を繰り返し、継続的に検証することが、洗い残しを無くし、正しい方法を身につけるために必要である。
- 高崎健康福祉大学の論文
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