東北地方における農業地域の変動
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概要
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東北地方の農業地域の概要について作目別に個々の課題を概観してきた.1995年の米の流通の変化以降,東北農業の性格が徐々に変化してきたことがわかる.今回の作業の中で個々の作目が抱える問題点と,共通の課題となる労働力,土地利用,流通再編に大きな特徴が見出せた.労働力の面では兼業化が進行している反面,農業の方向は専業層や大規模層中心の再編が進んでいること,兼業先の主力であった工業が衰退し,サービス業へのパート労働・派遣労働が中心になり,安定した兼業とはいえない状況が生まれている.土地利用の面では,耕作放棄が着実に進行していること,集落営農でどのような土地利用が生み出されるかが課題となる.農産物流通では,直売などの新たな動きが生まれているものの,広域流通の下依然として低価格取引が進んでいることが指摘できた.
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