北海道東部における鳥類の死因 : IV.十勝地方における交通事故
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概要
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鳥類の交通事故死データが,1995年4月から11月まで,北海道十勝地方における3区間(計202.5km)を自動車で見回ることによって集められた。その結果,総走行距離3,240kmで,11種31羽の死体が拾得された。種別では,スズメが13羽(41.9%)と最も多く,次いで,アオジが6羽(19.4%)で,これら2種で全体の約60%を占めていた。鳥類の死亡は繁殖期にあたる6〜8月にかけて多く,この時期の死亡個体の多くは幼鳥であった。鳥類の交通事故と環境との関係を調べるため,道路周辺の環境を,森林,農耕地-林,農耕地,準市街地,市街地の5つの環境に分類した。最も高頻度で死体が拾得された市街地(10.4羽/500km)と,最も頻度の低かった農耕地-林(2.9)では,約3.6倍の差がみられたが,統計的には各環境間で総走行距離に対する死体拾得数には有意な偏りがみられなかった(χ^2=6.0,d.f.=4,P>0.05)。
- 帯広畜産大学の論文
- 1999-06-30
著者
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柳川 久
帯広畜産大学野生動物管理学研究室
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柳川 久
帯広畜産大学畜産環境科学科生態系保護学講座野生動物管理学研究室
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柳川 久
帯畜大野生動物
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筒渕 美幸
帯広畜産大学野生動物管理学研究室
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権田 久美子
帯広畜産大学畜産環境科学科生態系保護学講座野生動物管理学研究室
-
柳川 久
帯広畜産大学生態系保護学
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Yanagawa Hisashi
Laboratory Of Wildlife Ecology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
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