在宅看護論実習における学生の学び : 「訪問看護ステーションの実習を通して学んだこと」のレポートの分析から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,在宅看護実習における学生の学びを明らかにするために,実習後の学生の終了レポートから学びに関連する記述の内容を抽出・分析し,今後の実習指導の改善に資することである。学びを明らかにする方法として,在宅看護論実習を終了した学生41名が記述した「訪問看護ステーションでの実習を通して学んだこと」より分析を行った。分析には,内容分析の手法を用いた。その結果,学生の学びは【在宅看護の特徴と看護の実際】【地域で生活している対象の理解】【訪問看護師の役割と責任】【地域連携】【学生の自己への気づき】の5つのコアカテゴリが形成された。これらの学びは,地域で療養生活する人にじかに触れ,看護実践を通して,在宅看護の特徴を体験的に学び,看護という職業のアイデンティティーを築く土台になっていると考えられた。また,在宅看護論実習目標の達成については,地域のケアシステムの理解やケアマネジメントの理解が不十分であることが明らかになり,事前課題や講義で学習を深めることや,訪問看護ステーション以外にも,保健センターなど地域の施設に訪問する機会を持つなど実習体制の検討が必要と考えられた。
- つくば国際短期大学の論文
著者
関連論文
- 介護予防における学生の学び : キネステティクスを応用した体験学習のレポート分析から
- "乳児保育"授業における課題 : 保育所実習アンケート分析から
- 福祉系短期大学生の福祉職志望意識の変化に及ぼす要因の検討第1報
- 効果的なカウンセリングの方法について : UPI(University Personality Inventory 精神健康度)アンケート調査から
- 福祉系短期大学生の進路選択過程における自己効力感と大学選択動機との関連
- 要高齢介護者の疾病予防におけるケアの独自性を抽出するための質問紙の開発
- 在宅看護論実習における学生の学び : 「訪問看護ステーションの実習を通して学んだこと」のレポートの分析から
- 効果的なカウンセリングの方法について : UPI(University Personality Inventory 精神健康度)アンケート調査から(第2報)