要高齢介護者の疾病予防におけるケアの独自性を抽出するための質問紙の開発
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概要
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本研究は,高齢者福祉施設における高齢者の生活全般に関わる既存のケアから疾病予防に対するケアの独自性を明らかにするため,調査票を開発することにした。対象は,2施設に入所中の介護度3〜5,認知症(II a〜M)の計10名に対するケア内容とした。方法は利用者に対する介護者による介護場面に同行して,実施される介護の行為について48時間を経時的に観察して記録する。観察内容は,介護福祉士実技試験内容を参考としたADL項目を除くケア行為とした。データの分析方法は,Mayrinにしたがって説明的内容分析(explicative content analysis),要約的分析(summarizing content analysis),構造化内容分析(structuring content analysis)の3者を用い,コード,サブカテゴリー,カテゴリー化したものを観察項目にした。分析結果より,4領域,11カテゴリー,25サブカテゴリーからなる77の観察項目を設定して調査票を作成した。5段階のリカート法を用い,90名の介護福祉士に実施した結果,天井,床下効果を削除する為に平均値±標準偏差値の値から5以上,1以下の得点を基準に排除された観察項目は51項目であった。観察項目は残りの27項目に決定した。今後は,再テストを行い,因子間の内的整合性について検討することが必要であった。
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