大学の新任教員に対する現場教育に関する考察 : 介護福祉専攻の新任教員に対する研修目的・目標を通して
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概要
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大学教育の中で「実学」の教育における教育の質を維持・向上させるために、新任教員に共通理解が必要と考えられた項目についてまとめた。国家資格を取得するための共通理解と大学教育の理念を融合することは専門科目を教育する教員であってもすぐに理解しがたいが、それらを共通理解しておくことは学生の学修を促進できる要素になるため、新任の教員が早期に教育内容や方法、教育理念を習得することは教育全体の質に影響する。新任教員が戸惑うことなく、早期に介護福祉教育を理解していくためには、就任時に教育に関する研修が重要であり、その理解に関して、教育目的・目標を設定することで早期に能力が獲得できるのではないかと考えられた。立案した研修目的・目標は、実習教育、介護福祉の講義・演習科目、大学における研究と教育について、その他大学の独自の業務についてであった。その内容は1.実習教育についての基礎理解:「実習準備に関する理解」、「各実習指導の指導方針の理解」、「実習指導の計画と実践」、「実習教育室の機能と役割」について示した。2.介護福祉の専門科目の講義・演習の授業では「介護概論」、「介護技術」、「形態別介護技術」の授業の考え方と、授業準備や参加の仕方などをまとめた。3.大学での教育と研究に関する考え方を示した4.本学における介護福祉専攻に関する事項をまとめた以上の内容から、大学教育における新任教育の研修システムについての課題をまとめた。
- 聖隷クリストファー大学の論文
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