新人看護師における点滴静脈注射の技術獲得に関する実態
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概要
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新人看護師が点滴静脈注射実施において困難であった内容と技術獲得につながった経験内容の実態を明らかにし、点滴静脈注射の技術獲得につながる看護基礎教育および現任教育に対する示唆を得ることを目的として、本学看護学部・看護短期大学部の卒業生を対象に、卒後6ヶ月目に質問紙調査を実施した。その結果、新人看護師が点滴静脈注射実施において困難を感じた経験内容は、薬剤の理解、準備の手早さ、状況に応じた滴下速度調節、点滴静脈注射のトラブルへの対応など臨床場面に即したことであった。技術獲得に役立った経験内容は、職場での技術チェック試験や先輩看護師からの助言・指導、失敗体験の振り返りであった。新人看護師の点滴静脈注射の技術獲得に向けて、基本技術の習得とともに実践での状況に合わせた教育、また振り返りを含めた個別的な指導が重要である。
- 聖隷クリストファー大学の論文
著者
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西堀 好恵
聖隷クリストファー大学 看護学部
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伊藤 幸子
聖隷クリストファー大学看護学部
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豊島 由樹子
聖隷クリストファー大学看護学部
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萩 弓枝
聖隷クリストファー大学看護学部
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伊藤 ふみ子
聖隷クリストファー大学看護学部
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