看護教育における看護学生の死生観に関する本邦過去35年間の研究の概観
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概要
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この研究の目的は、看護教育における看護学生の死生観に関する文献を概観し、これまでの研究の成果と問題点を明らかにすることである。対象は、過去35年間の看護学生の死生観を調査した33の文献であった。方法は、文献を研究目的と研究手法によって分け、心理学における死生観の枠組みを参考に、文献の死生観の表現を整理しながら検討した。その結果、看護学生の死に対する恐怖は一般学生と同じだが、看護学生は死に対する関心が高く、死に対する不安が強く、死を悲しいと見る学生が多いことが分かった。看護教育によって死に対する恐怖と不安は変わらず、死の受容にあたるような死生観への芽生えは少ないことが分かった。これまでの研究の最大の問題点は、死生観の表現が整理されていないことであった。この研究で作成した死生観の枠組みは、これからの研究が目指す死生観の位置づけを明確にすることに役立つと思われた。
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