糖尿病をもつ壮年期の女性の自己管理と日常生活との関連 : 専業主婦に焦点をあてて
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概要
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本研究の目的は、糖尿病をもつ壮年期女性患者で、専業主婦を対象に、家庭生活が糖尿病の自己管理にどのような影響があるのかを明らかにすることである。糖尿病専門外来を受診ている専業主婦24名を対象に半構成面接調査を実施した。分析は、質的帰納的分析の手法を用いた。結果は、家庭生活と糖尿病の自己管理と生活との関連は、【食事】【運動】【インシュリン注射】【家族への思い】の4つのカテゴリーに分類された。糖尿病を持つ壮年期の専業主婦の女性の生活と自己管理は、ライフイベントで自己管理の中断されることがあるものの、家庭生活にあった形で【食事】【運動】【インシュリン注射】の自己管理をしていた。また、専業主婦として家事を遂行しているからこそ家族の協力を得られており、中でも【家族への思い】では、家族の存在が自己管理をしていく動機になっていた。糖尿病をもつ壮年期の専業主婦の看護者の支援では、糖尿病の自己管理のみを支援するのではなく、家庭生活に支障がなく家事労働を十分に果たしているかを確認することが重要であることが示唆された。
著者
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