わが国における小児肥満予防と生活習慣に関する研究の動向
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概要
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近年、わが国において肥満傾向児の割合が増加している。これらの児は将来的に、肥満に起因する健康障害を引き起こす可能性が高いことから、小児期からの予防対策が重要である。本稿では、小児肥満の予防と生活習慣に焦点をあて、効果的な予防的介入方法について、それらに関する文献をもとに検討することを目的とし、以下の知見を得た。1.小児肥満を予防するためには、乳幼児期からの一次予防レベルの介入が、必要かつ効果的である。2.学童期以降では、一次予防レベルでの介入を継続するだけでなく、児の発達段階とニーズに応じ、プライバシーに配慮した二次予防レベルの介入が必要である。特に児への動機づけは重要である。3.効果的な介入を行なっていくためには、先行研究で明らかになった肥満に関連する生活習慣の改善を目指した予防活動の実施による評価研究、長期的視野に立った縦断的研究、肥満に対する認識と行動の変化に着目した研究が必要である。
著者
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三国 久美
東京医科歯科大学 大学院保健衛生学研究科
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山本 美佐子
看護学科母子看護学講座
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萬 美奈子
看護学科母子看護学講座
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木浪 智佳子
看護学科母子看護学講座
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三国 久美
看護学科母子看護学講座
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萬 美奈子
北海道医療大学看護福祉学部
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三国 久美
北海道医療大学看護福祉学部地域看護部門
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萬 美奈子
北海道医療大学看護福祉学部看護学科
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