半翅目昆虫の唾線に関する形態学的研究I.異翅亜目
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概要
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吸収性昆虫,特に半翅目昆虫の唾線は,栄養物の消化吸収機構,動植物に対する直接的加害および病源体の媒介機構などに関聯する重要な諸問題を包含する。著者らはそれらの研究に先だち,まず唾線の比較形態について検討した。本文においては,そのうち異翅亜目に属する32種を取り扱った。これらの種の唾線は附属線の形態によってPentatomorpha型とCimicomorpha型とに大別できた。主線と附属線とが導管によって合流するHilus附近の形態には4型を認めた。また唾線各部分の着染性には顕著な相違があった。これらの結果から唾線各部分の機能について若干の示唆を得た。
- 帯広畜産大学の論文
- 1963-07-10
著者
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