Erasure符号によるゴシップ型ブロードキャストの高信頼化手法の提案(DC-1ネットワーク,インターネット環境でのデータ工学とディペンダビリティ,及び一般)
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概要
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P2Pシステムでは,システム全体にメッセージを伝達するために,高信頼でスケーラブルな情報伝達手法が必要とされており,ゴシップ型ブロードキャストが注目されている.この手法では,メッセージを受け取った各ノードが,隣接ノード全てにメッセージを転送するのではなく,いくつかを選んでメッセージの転送を行う.この方法により,システム中を流れるメッセージ量が大きく削減できる.しかし,この手法ではシステム全体にメッセージが行き届かない危険性がある.そこで本研究では,Erasure符号と呼ばれる符号化技術をゴシップ型ブロードキャストと組み合わせることで,システム中を流れるメッセージの総量を抑えつつ,参加端末ヘメッセージが届く確率を増加させるという手法を提案する.Erasure符号とは,データを分割して,その分割された断片のうちの一定数以上を用いて元のデータを復元することができるという性質をもつ.代表的なネットワークトポロジーに対して,提案手法のシミュレーションを行い,その有効性の評価実験を行う.
- 2007-10-08
著者
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