内視鏡的胃瘻造設術後に皮膚結腸瘻をきたした一例
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概要
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多発性脳梗塞の74歳女性にpull法による内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を施行した。5ヶ月後、PEGチューブが事故的に抜去され入院となった。チューブ再挿入後造影したところ、横行結腸が造影され皮膚結腸瘻と診断された。保存的治療で瘻孔は自然に閉鎖し、腹膜炎は発症しなかった。経皮的経食道胃管挿入術を施行後退院とした。PEG造設1週間後の造影検査でPEGチューブの先端は横行結腸ガス像の辺縁にあった。PEG造設直後に腹膜炎を発症しなかったことも考えると、本症例では造設時の横行結腸誤穿刺よりは、横行結腸壁がBumperと腹壁の間に挟まれて慢性的に瘻孔を形成したという方が考えやすいと思われた。稀ではあるがBumperで胃壁を腹壁に固定する際に腸管を挟み込むことの予測、予防は難しく、本合併症は一定の頻度で起こりえるものと考えられ、初回のチューブ交換時には念頭に置く必要がある。
- 自治医科大学の論文
- 2004-12-01
著者
-
有馬 美和子
埼玉県立がんセンター消化器科
-
多田 正弘
埼玉県立がんセンター臨床病理部
-
古川 泰司
飯能市立病院外科
-
石窪 力
飯能市立病院内科
-
相原 弘之
飯能市立病院外科
-
合原 進二
飯能市立病院内科
-
竹井 真一郎
飯能市立病院内科
-
Shuto Chio
飯能市立病院外科
-
多田 正弘
埼玉県立がんセンター消化器科
-
多田 正弘
埼玉県立がんセンター 消化器科
-
有馬 美和子
埼玉県立がんセンター 消化器内科
-
有馬 美和子
埼玉県立がんセンター 消化器外科
-
多田 正弘
埼玉県立がんセンター研究所 消化器科
-
有馬 美和子
埼玉県立がんセンター消化器内科
-
多田 正弘
埼玉県立がんセンター消化器内科
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