Prazepamの薬理作用
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概要
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ラット,ウサギ,ネコおよびイヌを用いて,新しいbenzodiazepine誘導体prazepamの中枢作用および末梢神経作用を検討した。1.ネコに対し,prazepamは自発運動の抑制,警戒性の軽減,運動失調作用を示したが,prazepamによる運動失調はdiazepamの1/3〜1/4の強度であった。2.イヌに対し,prazepamは歩行失調,筋弛緩作用を示したが,prazepamによる歩行失調はdiazepamの1/10以下の強度であった。3.外界刺激に対して敵意を示すネコに対し,prazepamは馴化作用を示した。4.上丘・下丘間切断によるネコ除脳固縮に対し,prazepamは抑制作用を示した。5.末梢神経刺激によるネコ瞬膜収縮反応およびラット腓腹筋収縮反応に対し,prazepamは影響を与えなかった。6.ウサギおよびイヌに対し,prazepamは静脈内投与の場合にけいれん発現作用を示したが,他の投与法ではけいれん発現はみられなかった。
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