大豆種子の裂皮に関する研究 : 第2報 品種・作期による裂皮発生について
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概要
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初年目の水田転換畑において,秋大豆6品種および2系統を用いた品種試験と,7月上旬〜8月下旬の間に5回播種する作期試験(品種アキヨシ供試)とを行い,大豆子実における裂皮について検討しつぎのような結果を得た。1.大豆子実における裂皮は,いわゆる「へそ」の部分から周辺へと不規則に発生するI型,粒の腹部から放射状に規則的な発生をするII型,この両者混合型の3つに識別され,裂皮粒数歩合のとくに高い品種はシロタエとアキヨシであり,前者はII型,後者はI型であった。2.播種期が早いほど列皮粒数歩合が高く,8月播種のそれは50%以下にとどまった。また,結実日数がほぼ80日以上では裂皮粒数歩合が著しく高くなり,さらに,結実期間の有効積算気温が高いと裂皮粒数歩合が高く,有効積算気温1,200℃程度でのそれは50%以下であった。
- 日本作物学会の論文
- 1981-01-15
著者
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