大豆種皮の裂皮に関する研究 : 第1報 種皮の裂皮発生について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大豆種皮の裂皮発生要因を明らかにするため,主として昭和53年度の西日本各農試における試験成績を用いてその解析を試み,大要つぎのような結果を得た。1)品種別にみた場合,裂皮粒の発生は概して大粒種ほど(百粒重が大きいほど)多かった。2)栽培時期的には,作期が早いほど裂皮が多く,播種期および開花期との間には負の相関がみられるが,播種期よりも開花期との間の相関がやや高かった。3)栽植様式・密度との関係では,密植の場合裂皮粒が少なく,栽植様式面では株間よりも畦幅の影響が強くみられ,畦幅が狭いと裂皮粒の発生が多い傾向にあった。4)登熟期間における気象要素と裂皮粒発生との関係では,降水量とは負の相関が,また積算気温とは正の相関がみられた。なお,登熟日数が多くなるほど裂皮粒の発生も多くなる傾向がうかがわれた。
- 日本作物学会の論文
- 1980-01-15
著者
関連論文
- ウンシュウミカンの収量変動に及ぼす気象要因の影響の解析-1-3〜4月の気温とほう芽期,着花数,春葉数との関係
- 21 四国地域における転換畑大豆の収量 : 品質の収量と気候
- 大豆種子の裂皮に関する研究 : 第2報 品種・作期による裂皮発生について
- ウンシュウミカンの収量変動に及ぼす気象要因の影響の解析-2-3〜4月の温度処理が発育,萠芽歩合および収量に及ぼす影響
- 95 出穂期頃水稲のフェーン被害 : 日中のフェーン処理圃場試験(2年め)
- 大豆種皮の裂皮に関する研究 : 第1報 種皮の裂皮発生について
- 作況試験における甘しよの干ばつ影響 : 第1報(第6回講演要旨)
- 四国地域における転換畑大豆の収量性 : 第1報 品種試験の大豆収量性
- 苗令差が普通期水稲の生育形態におよぼす影響