アルファルファの生育特性による品種群別
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概要
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アルファルファの60品種について,'65年と'66年に生育特性を検討し,品種を5群に群別した。その群別経過と各群品種の生育特性は次の通りであった。1.春の草丈伸長経過,草勢,刈取り後の再生,秋の草丈,草勢など14項目の調査形質にそれぞれ著しい品種間差異が認められ,各間の相関も高かった。2.群別の指標としてこれら形質を用い,その分級基準にしたがって区分し,最終的に群別指数を算出した。群別はこの群別指数によって行なった。3.I群品種は直立型で萠芽が早く,秋おそくまで生育し,夏の再生もよい。すなわち環境条件に鈍感な特性をもち極暖地適応品種と推定された。II群はI群ほど極端ではなく暖地適応品種と推定,III群は中間地に適応し,IV群はやや寒地型である。V群は葡伏型で萠芽,再生とも緩慢で刈取り利用期間も短く,環境に敏感に反応する寒地適応品種群と考えられる。4.以上の群別により品種の特性比較が容易になり,従来より幅広く,かつ系統的に暖地適応品種を知り得た。
- 日本草地学会の論文
- 1969-04-20
著者
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