女子短大生における被服行動の判断基準とその背景要因 : 被服購入場面と被服着用場面での意識・行動調査結果から
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概要
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今回,短期大学に在籍する女子学生の衣服購入と衣服着用の際の行動と意識について調査を行なった。はじめに先行研究と学生の実態から4つの仮説を立て,それを基に質問項目を設定し,調査したため,いくつかの視点に欠けたのではないかという危惧が残るが,一定の結果を得たので,下に要約を示す。1)各質問項目の選択肢回答を単純集計した結果,衣服購入場面,衣服着用場面ともに,「色や柄,デザインが好みに合っているか」を「とでもよく考える」と回答した割合が最も高かった。その他,購入場面では,行動基準と,して重視するであろうと仮説を立てた,「外観への強い関心とこだわり」,「経済性や実用性の重視」,「快適性の考慮」を,衣服着用場面では,「外観への強い関心とこだわり」,「快適性の考慮」を支持する結果が確認できた。2)各質問項目における評定値を平均した結果,衣服の購入場面では,基準次元を「外観嗜好」,「身体適合性」,「品質」とした質問項目,衣服の着用場面では,「外観嗜好」,「身体適合性」に関する質問項目での意識が高いことがわかった。3)各質問項目の平均評定値を変数に因子分析を行なった結果,衣服購入場面では,「外観表現因子」,「素材機能・管理因子」,「流行情報因子」を,衣服着用場面では,「外観嗜好・表現因子」,「品質・外観適切因子」,「流行意識因子」を抽出した。4)調査対象者ごとに,抽出した各因子の得点を算出し,xy平面に布置した結果,極端なスコアを得た者は少数で,対象者は軸とした抽出因子から特徴付けられる4つのグループにほぼ均等に分類できることが明らかとなった。
- 2006-12-22
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