転倒予防のための高齢者の足部異常改善による身体機能の向上に関する研究

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概要

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高齢者の転倒は下肢筋力や姿勢制御能の低下が原因の1つであると考えられる。一方、足爪や足指異常の高齢者は6割以上にのぼり、約8割が前足部機能不全にあることが報告されている。すなわち、運動指導等で下肢筋力などを向上させても、出力の足部機能が低下したままでは、転倒防止効果は小さいと考え、メディカルフットケアの実施による足部の機能改善、下肢筋力、姿勢制御能の変化を調べた。対象は高齢者20名(平均年齢80.5±6.2歳)とし、足部のケアを3ヶ月間実施し、前後での身体機能の変化を調べた。その結果、下肢筋力を表す足指間圧力は約1.2倍、姿勢制御能を表す開眼片足立ちは1.3倍の向上が得られた。合わせて、姿勢制御能の可動範囲を示すファンクショナルリーチと足指間圧力の関係を調べたところ、身体機能の向上に関係が見られたことから前足部の機能向上が下肢筋力や姿勢制御能を効果的に発揮させる可能性が示唆された。
東京医療保健大学の論文
2006-09-30

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