行動療法と認知行動療法による不登校児童生徒への再登校支援
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概要
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現在、日本の不登校児童生徒数の総計は12万人台・13万人台を推移している。文部科学省の調査報告によれば不登校経験者の学齢期以降の人生は必ずしも安定したものではなく、社会に与える諸影響も無視できるものではない。専門的な関与の必要性があるだろう。不登校に対して、臨床心理学では、来談者中心療法を筆頭に、箱庭療法、プレイセラピー、精神分析療法、が多く関わりをもってきた。本論文は行動療法と認知行動療法の対応を紹介したものである。不登校の原因を16種類に分類し、原因別にどのような支援をべきであるか、支援をした結果どのような変化が発生するか、について展望しながら、不登校には原因に即した能動的アプローチが必要であり一般通念となっている「刺激をしないで見守る」だけの対応は適切とはいえないこと、ひとつの不登校は他の不登校も発生させ得ること、などを指摘した。別室登校や保健室登校に関しても一節を設けて言及した。
- 2007-03-31
著者
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