動物介在活動と療法に関する教育研究プログラム(平成16年度高等教育研究改革推進経費報告)
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概要
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平成14年から始められた動物介在活動・療法(AAT/AAA)教育プログラムは,2年間で修了する継続的な教育カリキュラムであり,AAT/AAAに関わる人材を育てるために行動学者,人と動物の関係学の研究者,動物福祉の研究者,獣医師,心理学者,精神科医,心理療法士らにより実施されている。本学では,Dennis C. Turner博士を含む教育・研究者と本学教員からなる講師陣を構成し,獣医学部ならびに獣医学研究科の研究教育カリキュラムへの導入を図った。英語で行われる本プログラムの講義は,心理学,人と動物の関係学,人と動物に関する行動学,動物の心理学,AAA/AATに携わる動物への適切なケア,AAT/AAAに関する倫理や危機管理,患者自身の安全管理,人畜共通感染症,産業動物や野生動物を用いた作業療法など多岐の分野にわたる。さらに,2年間に英語による課題レポートの提出と英語の口頭試問による最終試験が行われる。Turner博士(Institute for applied Ethology and Animal Psychology所長,スイス,本学客員教授)によって開発されたこのプログラムは,1998年に行われたプラハでのIAHAIO (Intemational Association of Human and Animal Interaction Organizations)国際会議で発表され,1999年の4月に第一期生をスイスで迎え,現在はアメリカをはじめ国際的に認知されている。このプログラムを修了することによって得た認定証は,日本はもちろん,ヨーロッパ各国および北米でも通用するものである。本学においても2004年3月に認定を受けた第一期生に続き二期生が本プログラムを修了し,認定を受けた。また,現在受講している第三期生,第四期生への修了後の活躍が期待される。
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